今日は『精神科ナースになったわけ』を読んだので、感想を書きます。

- 作者: 水谷緑
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2017/04/27
- メディア: Kindle版
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あらすじ
母の死後、仕事で大きなプロジェクトを成功させた後、心の糸が切れた。
トイレでひとしきり泣いた後、乗った電車で、横に割り込んできた男に無性に腹が立ち、肘打ちをかます。
我に返ったときに、心の病に興味を持つようになり・・・。
きっと、精神病系漫画にはこういうものが望まれているのだろう。
精神科ナースになったわけ、の答えは冒頭漫画で出ているのだけど、本題は、ナースになってからの、アレヤコレ。精神科ナースになってみた、とかのタイトルの方が良かったんじゃないかなぁ。
残念ながらフィクション漫画です。
ちゃんと取材をして執筆しているらしく、事実を元にしたフィクションの程ですが、本人の体験談ではないようです。コミックエッセイだと書いてるからちょっと騙された気分になる。
あと、薬メインの治療だと漫画にしにくい、おっしゃっていて、薬の大事さが、ほぼ描かれておりません。。。少なくとも統合失調症は心の持ちようでどうにかなる病じゃないんだがね?
看護師さんの患者との距離感の難しさがよく描かれている。
ここは、リアルなんじゃないかな?多分、取材に応じてくれた看護師さんが特に訴えたのではないかと予想。
重たいエピソードもさらっと読める
一時退院した人が、退院直後に自殺しちゃうエピソードとかは実はそうとう重たい話だと思うけど、でも、さらっと書かれてるので、読後感はダークにならない。ただ、精神科の闇を見たい人には物足りないかも?
医療関係者には取材したと書いてるけど、もしかして、患者さんには取材してないんじゃないかな?まあ、いいけど。
総評
漫画としては、良くまとまってるし、精神科ナースの心情を良く表現できてんだと思う。
たーだー、統合失調患者としては、もっと精神科の問題点提起や、理解のない世間への啓蒙的表現、ないしは、闇が見たかったなーという感想。
まあ、下手くそな漫画描いてる素人が、プロの作品に物申すのもなんだが(^^;
フィクションならフィクションで、個性的な困ったちゃんな同僚ナースとかも出てきていいのにぃとか思った。赤ちゃん言葉で話しかけてくるナースとか(←精神科入院当初、やられたw)
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ちなみに、現在痔で入院中なのだが、今日の夕食。
ご飯にパスタだったでござる。カロリー計算はされてるから全部食べてねって言われてるけど、痩せる気がしないねw
ではまた!
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